「遊び」こそ最強の学び!「遊び」の7つの教育的効果😆

2024.05.05

        

「遊んでばっかりいないで、勉強しなさい。」 

そのような言葉を言われたこと、もしくは言ったことはありませんか?

 「遊び<勉強」という価値観が一般的ですよね。でも、ちょっと待ってください!本当に「遊び<勉強」なのでしょうか?

 実は、「遊び」には、多くの教育的効果があり、子どもの発達にとって重要な役割を果たしているのです。


「遊び」の研究10選
 子供にとって「遊び」はとても重要なものです。そのため、たくさんの研究家たちが研究し、「遊び」が子どもの成長に好影響を与えることを証明しているのです。その中から、主要な研究を紹介します。
①   ボブ・ヒューズ 『A Playworker’s Taxonomy of Play Types』(2001)
  ヒューズは、遊びが子どもの知的・社会的・情緒的発達に不可欠であることを強調し、さまざまな遊びのタイプが異なる発達分野をサポートすることを示しました。
② ペリー・プレスコット 『The Role of Play in Early Childhood Development and Education: Issues in Definition and Function』(2002)
  この研究は、自由な遊びが子どもの学習において重要な基盤を提供し、特に創造力と問題解決能力の発達に寄与することを示しています。
③ シルヴィア・アシャー 『Pretend Play and Early Cognitive Development』(2003)
  仮想遊びが幼児の認知発達、特に言語と記憶に好影響を与えることを明らかにしています。
④    スチュアート・ブラウン『 Play: How It Shapes the Brain, Opens the Imagination, and Invigorates the Soul』(2009)
  ブラウンは、遊びが脳の発達に与える影響を探求し、遊びが人間の社会的能力や創造性の発展に重要な役割を果たすことを示しています。
⑤ ピーター・グレイ 『Free to Learn: Why Unleashing the Instinct to Play Will Make Our Children Happier, More Self-Reliant, and Better Students for Life』(2013)
  グレイは、自由な遊びが子どもの自主性と自信を育むとともに、より効果的な学習を促進することを強調しています。
⑥ ダニエル・ミラー 『Play and Child Development』(2014)
  この研究では、遊びが身体的、感情的、社会的な発達に与える幅広い影響について議論されています。特に、遊びがどのように社会性と協力のスキルを育むかに焦点を当てています。
⑦ キャシー・ヒル『 The Importance of Outdoor Play for Young Children’s Healthy Development』(2016)
  ヒルは、屋外での遊びが子どもの身体的健康と社会性の発達に不可欠であることを示し、特に自然環境が子どもに与えるポジティブな影響について言及しています。
⑧ リチャード・ルーブ 『Last Child in the Woods: Saving Our Children From Nature-Deficit Disorder』(2008)
  ルーブは、自然の中での遊びが、子どもの身体的および精神的な健康に重要な役割を果たすと主張し、自然の不足が現代の子どもに与える悪影響について警告しています。
⑨ アンジェラ・ハンスコム『Balanced and Barefoot: How Unrestricted Outdoor Play Makes for Strong, Confident, and Capable Children』 (2016)
  ハンスコムは、自由で制約のない外遊びが、子どもの身体能力、感覚統合、そして精神的な強さを促進することを論じています。⑩ スーザン・グリーンフィールド『 Mind Change: How Digital Technologies Are Leaving Their Mark on Our Brains』(2014) 
  グリーンフィールドは、デジタル技術の過度の使用が子どもの発達に与える影響を探り、バランスの取れた遊び、特に非デジタルな遊びが、健全な発達にとって不可欠であることを示しています。

 これらの研究は、それぞれ異なる側面から、遊びが子どもの成長に与えるポジティブな影響を証明しています。


「遊び」の7つの教育的効果
 たくさんの研究が、子どもの成長に好影響を与える「遊び」の重要性を証明しているのです。「遊び」の教育的効果を7つにまとめてみました。
1 認知的発達
  創造的な遊びや問題解決を伴う遊びを通じて、子供たちは思考力や集中力、想像力を育みます。
  例えば、ブロック遊びやパズルは、論理的思考や空間認識能力を発達させるのに効果的です。
2 社会性の発達
  遊びは子ども同士のコミュニケーションを促進し、社会性を養います。他の子どもと一緒に遊ぶことで、協力する力やコミュニケーション能力、順番待ちやルールを守ることの重要性を学びます。
3  情緒の発達
  遊びは感情の表現やコントロールを学ぶ場でもあります。喜びや興奮、時には挫折を経験することで、子どもたちは感情を理解し、自己調整能力を身につけます。
  創造的な遊びや自由遊びを通じて、ストレスを解消し、情緒的に安定した状態を保つことができます。また、成功体験や失敗体験を通じて、自己肯定感や忍耐力を養います。
4 身体的発達
  体を使った遊び(例:鬼ごっこ、ボール遊び)は、運動能力やバランス感覚、協調運動を発達させます。
5 言語発達
  役割遊びやごっこ遊びを通じて、語彙が増え、コミュニケーション能力が向上します。また、物語の創作やシナリオの考案を通じて、表現力が豊かになります。
6 創造性と想像力の発達
  遊びを通じて子どもたちは自分のアイデアを形にする楽しさを知ります。
  絵を描いたり、物語を作ったり、自由に遊ぶことで、創造力と自己表現の能力を伸ばすことができます。これにより、自己肯定感が高まり、自己成長への意欲も向上します。また、自由な発想を尊重することで、独自のアイデアを生み出す力が育ちます。
7 自己調整力の向上
  自由遊びでは、子どもは自分で遊びの計画を立て、時間を管理し、自己制御を学びます。

 
 「遊び」が、最強の「学び」であることがわかっていただけたでしょうか?

 「遊び」には、子どもの身体的、認知的、社会的、情緒的な発達をバランスよく促進し、子供たちの健全な成長を支える働きがあります。忙しい日常の中でも、子供たちが自由に遊ぶ時間を確保することが、彼らの将来の健康と幸福にとって非常に重要です。

 

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