愛媛県大洲市で元小学校教諭の挑戦する「子どもが中心の学校づくり」🤗

2024.04.30


 子ども達が生き生きと活動し、楽しく学び合える学校

 子ども達が関わり合いながら、生きる力を育てていく学校

 子ども達が自分の力で考え、行動し、成長できる学校

 そのような子どもの学びと成長を中心とした学校をつくりたいと考え、元小学校教諭が、生まれ育った愛媛県大洲市で、新たな学びの場をつくる挑戦を始めました。

 

プロフィール

 埼玉大学教育学部小学校教員養成課程国語専修コースを修了

 愛媛県の小・中学校で講師等を7年間務めた後、採用倍率14.9倍の難関を乗り越えて小学校教諭となる

 30代前半に、山間部の小規模校(幼稚園と小学校が併設)への異動を契機に、子どもの発達段階ごとの特徴や異学年齢での活動の効果を特に意識して指導するようになる

 この山間部の小規模校で、新たに特別支援学級担任、体育主任、道徳主任、道徳教育推進教師、特別活動主任、人権・同和教育主事等を経験し、全校児童に関わりながら心と体を育て、学びを実生活につなげる指導を強く意識するようになる

 平成26年度、道徳の教科化に先駆けて、愛媛県総合教育センターで1年間、道徳教育の研究に専念する

 以後、道徳教育と特別活動を中心に、子ども同士が関わり合い学び合いながら「非認知能力」を伸ばしていくための教育実践がライフワークとなる

 令和6年3月31日、講師時代を含めて25年間の教職員生活を終える

教育に対する想い 

 25年間の教職員生活の中で、一貫して考えていたのは、「子どもたちにとって、学校が楽しい場所にすること」でした。

 学校が楽しい場所であるために、大切にしていたことは、
⚪︎ 子どもたち一人一人の個性が認められ、安心して活動できる集団づくり
⚪︎ 得意なことはとことん伸ばし、苦手なことも諦めずにチャレンジする態度の育成
⚪︎ 「三方よし」の実践・・・自分も、相手も、みんなもいい行動を目指す
⚪︎ 言語(日本語)を用いたコミュニケーション・・・「言葉にできる=わかる」ということで、アウトプットを重視
⚪︎ 失敗から学ぶ・・・挑戦しないと失敗はしない=失敗できる人はかっこいい
ということでした。

  教員生活の晩年、「関わり合い学び合う集団づくり」と「自己責任で学ぶ」ということを1年間徹底した第3学年のある学級では、
・ テストの点数に表れない「非認知能力」が飛躍的に伸びる
・ 自己の成長を喜び、いろいろなことに挑戦できるようになる
・ 仲間を大切にして一緒に成長しようと支え合う姿が見られる
・ 関わり合いが増えたことで、語彙力、共感力が大きく向上
・ 自分で、学習の内容や量、勉強時間を設定し、工夫改善しながら取り組めるようになる

等の変化が見られました。さらに、この学級では、毎年3学期に行なっている学力調査の結果でも、前年度の学級平均の偏差値より10近く伸びていました。つまり、「非認知能力」が伸びれば「認知能力」も伸びるということが実証できたのです。

 このような実践を積み重ねていく中で、
 「もっと、『学び』を楽しむ子どもを育てたい。」
 「もっと、学んだことを実生活につなげようとする子ども達を育てたい。」
 「もっと、学んだことを生かしてより良い社会を形成しようとする子どもを育てたい。」
と考えるようになりました。

 しかし、残念ながら、公立学校での実践に限界を感じてしまいました。(詳しく聞きたい方は、オフレコで😅)

子どもたちが生き生きと活動し、楽しく学べる学校を・・・

 25年間の教員生活の中で確信できたことは、
⚪︎ ありのままの自分を受け入れられる集団の中で大きく成長すること
⚪︎   自己肯定感が高まると、失敗しても新たに挑戦できるようになること
⚪︎   失敗を多くした方が、成長できるということ
⚪︎   自己責任で学習に取り組んだ方が、学習への意欲が高まること
⚪︎   対話を繰り返し、合意形成を図る経験が多くなるほど、利己的な行動が減っていくこと
⚪︎   たくさん言葉を使う(アウトプットする)方が、学力向上につながること=授業中に教師が話す時間は短いほどいい
⚪︎   ドリル学習を繰り返すと、学力が上がるどころか、学習意欲が低下すること
⚪︎   叱責を繰り返しても子どもの行動が変化しないこと      など
数え上げていくとキリがないのですが、これらの確信を基に、「子ども達が主体となって学ぶことができる場所」「いろいろなことにチャレンジし、失敗から学ぶことができる場所」「お互いの成長を認め合い、学び合いができる場所」を作っていきたいと考えるようになりました。

 そこで、子ども達が「学び」を楽しむ場所として、自律サポート型学習スペース『学VIVA』を設立することにしました。 
 一人でも多くの子に関わり、「学ぶ」ことの楽しさを伝えることができたらいいな☺️
 

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